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事業者のお客さま

宮川工業 株式会社
~創造の喜びを通じて社会に貢献する~

海外(タイ)における完全自動化した連続炉中一体ロー付け加工システムの構築と事業展開


〈平成25年10月 経営革新計画承認〉

会社概要

国内の生産拠点である岡部工場

 当社は、昭和21年の創業以来、金属プレス加工に携わってきました。現在では、エアコンの室外機で使用される圧縮機吸(すい)込(こみ)容器や、自動車エンジンの補助装置ターボチャージャーに搭載されているアクチュエーターを主に製造しています。今まで、研究開発に取り組み、技術力を高めながら様々なノウハウを蓄積し、時代の流れや取引先様のニーズに応えてきたことから、主要取引先の大手電化製品メーカー様などから高い評価を頂いております。

新たな可能性を広げるため海外マーケットへ展開

 当社が製造した部品は、完成品メーカーを通して、主に日本の市場に向けて販売されています。近年の国内市場は、景気の後退や人口減少による消費の低迷が続き、縮小傾向にあります。一方、東南アジア等の新興国は、経済成長が著しく将来的に有望なマーケットとして注目が集まっています。こうした国内と海外の情勢を踏まえ、当社では国内の生産活動を維持しながら、新興国を含めた海外への事業展開を模索するようになりました。
 このような事業展開を考え始めた矢先、今から約2年前、当社主要取引先のタイの海外子会社が、現地で大型工場を建設しているという情報を入手しました。海外展開のきっかけになればと思い、まず、様々なルートを使って国内で情報を収集し、次に現地タイへ向かい、ことの真相を確認するため、直接同社へ訪問しました。同社では、現地、及び欧米向けの製品を増産するため大型工場の建設を進めている最中で、増産にあたり部品の発注先を探していました。何度か商談を繰り返した結果、当社が積極的にアプローチをかけたことや当社製品の品質が認められ、同社からの受注が決まりました。

海外工場における「完全自動化連続炉中一体ロー付け方式」の導入

連続炉中一体ロー付けで接合された
エアコン室外機用の圧縮機吸込容器

 同社へ部品を供給する上で、国内工場で生産し輸出で対応することも検討しましたが、今後、海外への事業展開を強化していくためにも、現地に生産拠点を持つことが大きなアドバンテージになると考え、タイに子会社を設立し、現地工場を建設することにしました。
 新工場の建設にあたり、当社の品質をさらに高め納期も今まで以上に短縮できるように、導入する機械設備を厳選し生産ラインを構築しました。とくに力を入れたのは、複数の金属部品を接合する工程です。従前から当社では、複数箇所を一度に接合し、なおかつ、一工程で同種金属(鉄と鉄)と異種金属(鉄と銅)の接合ができる「連続炉中一体ロー付け」方式を採用しています。しかし、既存の体制では全て同方式で対応できているわけではありませんでした。そのため、新工場では、完全に自動化が可能となる機械を導入し、品質の向上とリードタイムの短縮を実現させました。さらに、完成部品を検査する方法として、より精度の高い「不活性ガスの精密漏れ試験機」を取り入れ、当社の信頼が高まるよう努めました。
 初めて海外に展開する上で、こうした完全自動化「連続炉中一体ロー付け」方式と「不活性ガスの精密漏れ試験機」による検査方法を新工場でシステム化するために、経営革新計画を作成。本計画の作成を通して、工場の稼働に向けたスケジュールや、会社の方針をより明確にすることができました。

海外子会社で活きる日本的経営手法

海外の生産拠点を担う
ミヤテックのタイ工場

 当社の海外子会社であるMiyatech(Thailand)Co. ,Ltd.(以下「ミヤテック」)は、平成25年1月に会社設立し、同年10月にチョンブリ県の工業団地にて新工場を稼働させました。同工場では、現地タイ人の従業員13名が勤務しています。現地では、製造に係る課題や苦労もありますが、現状では人材の確保や育成にもっとも尽力しています。現地の労働者の中には、転職を繰り返すことで、より良い報酬や労働環境を手にすることができると考える人もおります。そのため、如何にして会社への帰属意識を高めるかが経営の重要課題の一つとして認識しています。
 このような状況を踏まえて、当社では、日本的な経営手法を実践しております。例えば、毎朝社員全員で清掃し、工場内の整理整頓を励行させています。また、特別手当を支給し、皆勤や自己啓発を奨励しています。仕事以外でも、全社員出席の懇親会を開催するなど家族的な付き合いを通して、人と人とのつながりを強めるよう心掛けています。

今後の展開

~グローバル展開を通して、日本の技術を世界に伝える~
 国内工場では、現状の生産体制を維持しながら研究開発により一層力を入れていきます。また、ミヤテックでは、エアコン室外機用の圧縮機吸込容器の受注増加を見込んでおりますが、アクチュエーターの製造においても海外の生産拠点として機能するように、タイを基盤にアジア各国の企業へ営業活動を推進していく考えです。いずれにしても、国内も海外も分け隔てなく、宮川工業とミヤテックの人材交流が図られ、世界に向けて品質の高い製品を供給できる企業を目指していきます。
コラム ≪連続炉中一体ロー付けと不活性ガスの精密漏れ試験≫
〈連続炉中一体ロー付け〉
 金属同士を接合する場合には、接着剤として合金(ロー)を溶かし接合するロー付けが広く浸透しており、同種金属(例えば、鉄と鉄)を接合する場合に用いるのが一般的(身近なものとして、電気機器の配線等に利用される「はんだ」が有名)。「連続炉中一体ロー付け」は、同種金属の接合と同時に異種金属(例えば、鉄と銅)の接合も一工程で行うことができる接合方式。
〈不活性ガスの精密漏れ試験〉
 製品内に不活性ガスを注入し溶接漏れを感知する検査方法。しっかり溶接されていないとガスが漏れ、不具合が感知される。非常に微少な領域での漏れを検知することが可能。当社では従来、水中に製品を沈め気泡の発生により溶接漏れを感知する検査方法で対応していたが、作業効率や感知精度を高めるため、タイの新工場においては、不活性ガスの精密漏れ試験を採用。

掲載内容については、以下のPDFでもご覧いただけます。


Company Data

会社名      宮川工業 株式会社
代表者      宮川 高明
所在地(本社)  〒421-1315 静岡市葵区富厚里1317-8
岡部工場     〒421-1121 藤枝市岡部町岡部1058-27
創業       昭和21年(1946年)
主な事業内容   エアコン用圧縮機容器・アクチュエーター製造
         プレス製品製造
お問合せ先    TEL:054-667-0224 FAX:054-667-4100
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