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事業者のお客さま

山本機工 株式会社
~Best product is best supporting~

建設車両の大型複雑形状部品の製造に伴う加工技術の確立 〈平成26年9月 ものづくり・商業・サービス革新補助金 採択〉


会社概要

一貫した生産・管理体制を整える
本社工場

 当社は、昭和23年に創業し、主にエアコンの圧縮機部品の製造を手掛けており、大手民生用電機機器メーカー様に長年納入してきました。金属材料の切り出しから、旋盤、穴開けといった金属加工全般を一貫して自社で対応。また、製造工程における中間検査や納品時における最終検査を実施する管理体制を構築し、品質管理を徹底することで、主要取引先様から高い評価を頂いています。新しい需要や様々な要望に対してタイムリーに対応すべく、常に技術の向上に取組み、ノウハウの蓄積に努めております。

新しいニーズと見えてきた課題

大型化及び形状が複雑化している
建設車両用車軸部品

 近年、ブルドーザーやクレーン車といった建設車両用の部品製造分野に進出し、主にアクスルと呼ばれる自動車走行装置用の車軸部分や、補助減速装置の部品製造を受注しています。東日本大震災の復興工事の進行や公共工事の増加に加え、海外での大型建設プロジェクトの立ち上げ等を背景に、今後も建設車両の需要は堅調に推移すると予想されます。最近では、当社が扱う中小型部品のみならず、大型部品に対してもニーズが高まってきました。しかし、部品が大型化する分、熱による寸法の変化も大きくなることから、加工について困難を極め、なおかつ、大型部品においても、中小型部品と同レベルの加工精度が求められていることから、現状では容易に対応できないといった事実に直面しました。
 そこで、建設車両部品の大型化や複雑な形状に対応できる加工技術を確立することを当社の新たな目標として掲げ、この目標を達成する上で見えてきた課題の解決に向け取組むこととしました。

課題解決のために必要な2つのプロセス ~形状測定機能付き3次元測定機の導入~

大型部品の加工技術を支える
「形状測定機能付き3次元測定機」

(1)熱変化に応じた高精度な加工技術の開発
 通常、金属を切削加工する時には熱が発生し、その熱の影響により金属が膨張するという現象が起こります。当社で扱う部品は、部分的に厚みが違う等形状が複雑であるため、部品全体が均一に膨張するのではなく、箇所によって膨張する時間や変化率が変わります。したがって、加工する部品の形状から膨張の仕方を推測する等、変化を的確に見極めた加工技術が必要になります。
 中小型部品を製造する際は、切削加工する部品の形状に合わせて治具を製作し、熟練工が形状を踏まえて膨張する箇所を見極め、複数回加工を施すことで高い寸法精度を実現しています。大型部品はより重量が重くなるため、治具の強度を高める必要があります。また、熱による影響が大きくなることから、熟練工による加工技術と併せて、大型サイズに対応できる3次元測定機を導入して、工程毎に寸法を測定し、熱による寸法の変化をきめ細かく把握することで、高精度な大型部品の加工を実現します。
(2)薄型部品の加工で生じやすい歪みの制御方法の確立
 大型部品の製造において、加工難易度が高いのが薄型部品です。薄型部品を加工機械へ取付ける際、取付けによる圧力が薄型部品に負荷をかけ形状を歪ませることから、加工精度が落ちてしまいます。したがって、取付け圧力を軽減し、また歪んでしまった場合に元に戻す方法を確立する必要があります。
 歪みを発生させない対策として、機械の取付け部分(機械が部品を固定する部分)の圧力を分散させるような形状に改良します。また、歪みが生じた場合、3次元形状測定機の「形状測定機能」を活用して、歪みを数値データで把握します。歪みの状態が把握できれば、熟練工の経験やノウハウを活かして、次工程で加工しながら歪みを元に戻すことが可能となります。

 これら2つのプロセスに取組むことで、大型複雑形状部品の製造加工技術を確立できると判断し、そのために必要な設備として、「形状測定機能付き3次元測定機」の導入を決断しました。時を同じくして、設備投資の費用を一部助成する「ものづくり・商業・サービス革新補助金(通称:ものづくり補助金*)」の応募の機会に恵まれ、申請を決意。しずおか信用金庫の担当者にご協力いただき、先述した課題を洗い出し、解決のためのプロセスや将来の展望等を踏襲した事業計画書(申請書)を作成。その結果、昨年9月に対象事業として採択され、新たな取組みにチャレンジする当社にとって、大きなアドバンテージとなりました。
*革新的なものづくり・サービスの提供等にチャレンジする中小企業に対し、試作品開発や設備投資等にかかる経費を一部支援する補助金制度。

今後の展開 ~建設車両のみならず、様々な製造分野への展開を目指します~

 今年2月、「形状測定機能付き3次元測定機」を導入しました。現在、課題解決に向けて、試験加工の準備を進めております。大型複雑形状部品の製造加工技術を確立させた際には、大型部品市場でのシェアを拡大すべく、現在扱っていない建設車両メーカーの大型部品の受注を積極的に取り込んでいきます。将来的には、建設車両の分野のみならず、工作機械やプラント設備の大型部品の製造分野にも進出したいと考えております。
 これからも、日々技術の向上とノウハウの蓄積に努め、高品質で高機能な金属部品を製造し、国内のみならず海外に向けて発信できる日本のものづくりメーカーを目指していきます。

掲載内容については、以下のPDFでもご覧いただけます


Company Data

会社名       山本機工 株式会社
代表者       山本 剛正
所在地       〒421-1113 藤枝市岡部町桂島405-2
設立        昭和23年(1948年)4月
主な事業内容    空調機器用圧縮機部品、歯車部品製造
お問い合わせ    TEL:054-667-0400 FAX:054-667-3050