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事業者のお客さま

株式会社カナサシテクノサービス
~耐震性貯水槽・防火水槽を通じ、地域防災システムの構築に貢献します~

経年劣化した防火水槽の新補修工法「H型フレーム工法」の事業化〈平成27年6月 ものづくり・商業・サービス革新補助金 採択〉


会社概要

 当社は、平成25年に独立し、地震や火災等の災害発生時に生活用水や消防用水を安定して確保することを目的とした、鋼製の飲料水兼用貯水槽や防火水槽の研究開発から設計、製造、施工に至るまで一貫して自社で対応しております。主に、全国各地の危機管理や消防・水道等を所管する行政機関向けに納入して参りました。
 当社では、狭小地での設置に優れた円筒型の水槽を埋設する「井筒沈下型」(写真)の製造を得意とし、飲料水兼用の水槽も扱っています。近年では、平成23年の東日本大震災で起こった液状化現象による被害をきっかけに、地上への浮上抑制機能 「サンドマジック」(図表)を開発しました。当社製品の飲料水兼用耐震性貯水槽等へ搭載するなど、製品化に至っています。

         【写真】
    災害時に生活用水を確保する
    「井筒沈下型」の鋼製耐震性貯水槽


          【図表】
     底面に受ける水圧をセンターポール
     から逃がすことで浮上を抑制する
     「サンドマジック」

業界のニーズと当社の試み

 現在、全国各地に設置されている防火水槽等は、地域の行政機関に管理され、災害発生時に確実に機能するように定期的に点検が実施されています。これら防火水槽等の中には、設置後50年を超える水槽が一定数存在しており、設置当初は、耐震基準が定められていなかったことから、必要な強度が確保されないまま地中に埋設されています。そのため、劣化による崩落や陥没の危険性の高さが指摘されており、早期の耐震補強及び補修が急務とされています。
 そこで、こうした経年劣化水槽を地中に埋設したまま耐震補強及び補修できる当社独自の「H型フレーム工法」(H型フレーム工法の概要図①②)を開発しました。この工法では、補強材として建築資材であるH型鋼を使用します。このH型鋼を経年劣化水槽の内部でボトル締めによって組み立ててフレームにして、水槽の内壁に固定することで耐震性を向上させます。水槽内部を繰り返し補修できることや、施工時に火気を使わないといった利点もあり、既存の工法と比較して優位性があります。
 実用化に向けて、当工法を行政機関に紹介したところ、高い評価を頂きました。しかし、行政機関に採用されるには、実績が重視されます。新規開発である当工法を行政機関で採用してもらうためには、耐震性能や工事における効率性及び安全性に関する客観的評価を提示する必要があります。この客観的評価を得るために、2つのプロセスに取り組むことにしました。

    【H型フレーム工法の概要図①】
      <H型フレーム本体>
    約2.0mの寸法に切り分けたH型鋼を
    ボルト締めによって水槽内部で組み立てる

    【H型フレーム工法の概要図②】
      <水槽内の設置イメージ>
    フレームを水槽内壁と接触させて固定する
    ことで経年水槽の耐震性能を強化する

客観的評価を示す2つのプロセス

(1)耐震性能に関する客観的データの取得
 当工法の耐震性能を示すために、京都大学防災研究所の施設を利用し、更に東京理科大学の協力を得て、耐震検査を実施します。検査では、経年劣化水槽に見立てた小型の貯水槽を当工法により補強し、土で満たされた検査容器の中に埋め込むことで、地中に埋設された状態を再現します。この状態で震度7の地震と同様の振動を与えて、耐震性能に関する数値データを取得していきます。このような検査を何度も繰り返してデータを蓄積し、当工法の耐震性能を示す根拠として、行政機関に提示いたします。

(2)H型フレーム工法の施工における効率性及び安全性を実証実験により検証
 実績作りのために、現在、実際に使用されている経年劣化水槽を借り受け、実証実験という位置づけで、当工法による補強工事を行います。実際の工事と同様に、まず水槽内部の調査により漏水箇所を特定して止水し、内部に表面処理を施して密閉性を復元します。その後、H型鋼をマンホールから水槽内部に搬入し、フレームに組み立て、水槽内壁に固定します。この実証実験を通して、施工の効率性や安全性を証明するだけでなく、施工の手順や安全管理のルールなどを再確認し、当工法の改善に役立てます。

 この2つのプロセスに取り組むにあたり、事業計画の策定や費用負担の軽減を目的として「ものづくり・商業・サービス革新補助金*」を申請することとし、静岡信用金庫の担当者と共に申請書(事業計画書)を作成しました。その結果、対象事業として採択され、現在、これらのプロセスに取り組んでおります。
 *…革新的なものづくり・サービスの提供等に挑戦する中小企業に対し、開発や設備投資等にかかる経費を
   一部支援する補助金制度。

今後の展開 ~地域の皆様やお取引先様のお役に立ち、協力企業と共に成長します~

 現在、実用化を進めているH型フレーム工法を、当社の事業を支える柱の一つに育てていきます。併行して、さらに先を見据えて新たな柱を探さなければなりません。そのために、“きずき”と“きづき”を大切にしたいと思っています。1つ目の“きずき”は、先人達が築き上げてきた技術やノウハウです。この“築き”があるからこそ、当社が強みを発揮できていると認識しています。2つ目の“きづき”ですが、技術やノウハウを活かすためには、地域社会やお取引先様のニーズを捉える“気付き”が重要です。この“気付き”のために、地域住民の方やお取引先様、協力してくれる企業などと、今まで以上にコミュニケーションを図っていきます。
 当社は、先述のとおり設計から製造、販売までを一貫して手掛けてきたことで、全国規模のネットワークがあります。コミュニケーションによりニーズを捉えて、当社の技術・ノウハウとこのネットワークを活用して、地域住民の皆様やお取引先様のお役に立ち、協力企業と共に成長していきたいと考えております。

掲載内容については、以下のPDFでもご覧いただけます。


Company Data

会社名    株式会社カナサシテクノサービス
代表者    武田 孝之
所在地(本社)〒424-0064 静岡市清水区長崎新田198-2
独 立    平成25年(2013年) ※創業:平成17年(2005年)
主な事業内容 鋼製耐震性貯水槽、防火水槽
            飲料水兼用貯水槽等の製造、販売
お問合せ先  TEL:054-344-3636 FAX:054-346-1055
当社のホームページはこちら