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しずしんギャラリー ゆめ空間

朝比奈 眞子 染織展


括って染めてほどいて、経糸と緯糸の組み合わせで形を作る絣が大好きとおっしゃる、染織家の朝比奈眞子さんに企画展を開催するにあたり、お話をうかがいました。

制作活動への思い

織りは、とても制約の多い仕事です。
基本的にデザインは、縞か格子になります。自由な表現ができるものとしては、つづれ・ノッティングと絣があります。絣は、つづれ・ノッティング程自由でなく、制約の多い中、いろいろと考えて自分のデザインを表現するというのが、私に合っているようです。
経糸と緯糸をずらしたり、組み合わせて形を作るパズルのようです。
平坦になりがちな織物に、少しでもリズム感・動きや奥行きを表現したいと思い、経糸と緯糸の重なりで色に強弱をつけたり、たくさんの色を染める。又、テーマに合った組織を選んで織っています。
相反するようですが、技術に走ることなく、常に使うことを考え、まずはデザインがあり技術はそれを具体化するための手段だということを忘れずにいたいです。
作品には、その人の今の人なりが如実に表れます。心身共に健康で、のびやかで、色あざやかな私らしい現代の絣を追求していきたいです。

織の魅力は何ですか?

1.用の美   ――― 使うことができ、かつ美しく、生活を豊かにする
2.色彩が豊か ――― 草木染め、科学染めを併用しているが、色彩はデザインを決定づける大事な要素で
            す。理科の実験のようで楽しいです。
3.織り機   ――― 小学4年生の時に、はた織りの実演を見て、織り機の扱いがおもしろそうだと思い、
            大学で織りを専攻しました。
4.素材による ――― 絹・ウール・綿・麻の天然繊維を使用していますが、絹と毛では同じデザインでも
            まったく違ったものになります。又、同じウールでも種類はたくさんあります。そ
            れぞれの素材の特性を活かすことが、良い作品作りにつながります。できるだけ良
            い素材を使って、ていねいに作りたいです。
5.技術が必要 ――― 作品が織り上がるまでには、糸染めから始まり、たくさんの工程があります。デザ
            イン力があっても、それを表現すべき確かな技術が必要です。30年たった今も、
            知りたい技法がまだたくさんあります。
6.見え方が変化する ――― でき上がったものは、布なので、壁にかける、巻きつける、タックをよせる、
            風にゆれる等で見え方が変化します。最近の私の政策の中心である着物、帯は反物
            と仕立てて着た時ではぜんぜん違います。特に着物は、仕立てる時の柄合わせで全
            体としてのデザインが大きく変わります。

趣味等、芸術活動以外に取り組んでいることはありますか?

茶道(表千家)
工芸展に出品していた頃、工芸品は茶道のお道具として使われることが多く、工芸品に造詣が深くなるからと勧められて始めました。茶道は総合芸術であり、工芸品を始め、お茶、書、建築と興味が広がりました。又、着物を着るようになり、着るための着物、帯を織る上で非常に役立っています。
プロフィール

女子美術大学 工芸科 織 卒業
1989年  「国展」入選 (以降 13回)
1996年  「新匠工芸展」入選 (以降 3回)
2002年  「日米文化交流展」 (東京 埼玉)
       (2005年 ウィスコンシン州 マディソン)
2003年  「民芸館展」入選
2009年  「国民文化祭」奨励賞 受賞
2012年  「全国染織作品展」日本真綿協会会長賞 受賞

現在
 ・ 国画会 工芸部 会友
 ・ 常葉大学 造形学部 非常勤講師
 ・ リビングカルチャー 講師
 ・ 手織教室 「おん手織工房」主宰