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ふるさとトピックス


Step By Step vol.23

自分の経験からヒントを得る

『上手にまわして愉快に暮らす!』


 小学6年、3年、1年生の3人のお子さんを持つお母さんとして、子育て真っ最中の寺本さん。子育て中のお母さん達が気軽に過ごせる居場所を作りたいという想いから、5年ほど前に、駿河工房の焼津ギャラリーを使って、『むすびの会』を立ち上げ、様々な教室やイベントを企画している。代表者として『むすびの会』の運営に携わると同時に、寺本さん自身も講師を務め、人とのつながりを大切に活動する寺本さんにお話を伺いました。

【On Time】 上手にまわして愉快に暮らす!

現在に至るまでの寺本さんの歩みを教えてください

 結婚を機に静岡県内全域を営業エリアに持つ仕事を退職し、その後は、子育てを通して、自分自身や子どもと向き合う時間を持つようになりました。「その時、自分に必要なものは何か」という考えの元、勉強をしてきました。
以前は『ヒーリングセラピスト』をしていました。私自身も子育てをする中で、いろいろな悩みを持ちました。周りに目を向けると、一人で悩みを抱えているお母さん達が多いことを実感し、少しでも気持ちを楽にする方法はないか、と考えた時に、この療法に出会いました。
『ヒーリングセラピスト』とは、簡単に言うと“感情を癒すこと”です。身体の中にあるエネルギーを使い、相手の手を優しく包み、話を聞いてあげることで、深いリラクゼーションが得られます。私は子育て中のお母さん達の不安や悩みを聞いていました。
 しかし、『ヒーリングセラピスト』をしている時に、子どもを持つお母さんの“居場所”を作ることが、もっと必要なのではないかと思い始め、次に始めたことが『ベビーダンスのインストラクター』でした。抱っこ紐で赤ちゃんを抱きながら、リズムに合わせて踊るというものです。雑誌等でも取り上げられ始め、首都圏では少しずつブームになっていましたが、静岡ではまだ認知度は低く、インストラクターの資格を取りに東京まで通いました。
 3カ月~1歳半の子どもを持つお母さん達が集まり、リラックスした状態の中で、親同士が悩みを打ち明け、情報を共有する場として、この活動を子育てサークルや産院で行うようになりました。

『むすびの会』を始めるきっかけは何でしたか?

 私の自宅をリフォームすることになり、お世話になったのが駿河工房さんでした。その時に前回step by stepに出られた松浦さんと出会い、この焼津ギャラリーを知りました。当時はまだ、ギャラリーがそこまで活用されていないとのことだったので、そうであればこの素敵なギャラリーを、みんなが集える場所として使えたらと希望を伝え、使用させてもらうことになったのです。

どのような目的で活動を行っていますか?

 1番の目的は子どもを持つお母さん達の“居場所を作る”ということです。同じくらいの歳の子どもを持つ親同士が交流できる場所、楽しんで子育てができるようなイベントの企画をしたい、という想いで活動しています。行政が市民に向けて企画するものを受けるだけでなく、自分たちで新たに作り出していくことが必要だと考えています。
 “自然と人”、“人と人”を結びたいという想いから『むすびの会』と名付けました。そして、“自然・健康・癒し・次世代・手仕事・暮らし・むすび(集う・語らい)”この7つをキーワードに、様々な教室やイベントを企画します。自分のやっていることを多くの人に伝えたい、発信していきたい人にとっては、“夢の実現の場”として、このギャラリーを使ってほしいと思っています。

寺本さん自身はこちらのギャラリーで何を担当していますか?

 1つ目は『まるの輪』という子育てサークルで、助産師さんと共に、「おむつに頼り切らない育児」を勧める活動をしています。最近また、おむつなし育児が見直されてきています。赤ちゃんの頃からおむつでなく、トイレやおまるを使うことを体験したり、「布おむつ」にすることで、子どもを観察する時間が増え、表情や仕草からちょっとした変化に気づくことができるようになるため、子どもとの関わり方が変わってきます。
静岡でも少しずつ「布おむつ」が認知されてきています。紙おむつはごみになりますが、布おむつは繰り返し使う事ができるため、環境にも優しいという点でも、もっと多くのお母さん達に良さを伝えていけたらいいなと思っています。
 2つ目は『xChange~エクスチェンジ~』という、着なくなった子ども服やマタニティー服を持ち寄って、交換会をするという活動をしています。“服で循環型の社会を作る”を目指しています。これも都心ではすでに行っている活動で、静岡でも広げられたらいいなと思い、始めました。特徴は、それぞれの洋服にその洋服の思い出やメッセージを添えたタグを付けます。次に手に取った人が、メッセージを見て、ほっこりした気持ちになって、新たな人の元でたくさん着てもらえれば洋服も喜びます。
 私はこの2つの活動をメインに行っています。

活動を通して学んだことは何ですか?

 “人とのつながり”、“人との縁を大切にすること”です。ここで行っている活動に参加してくれた方が、口コミで活動を広げてくれることもあります。また、活動に参加してくれた方の中で、自身が取り組んでいることをこの場所を使ってたくさんの方に知ってもらいたいと申し出てくれて、新たなイベントが行われることもあります。イベントを行うも、活動を広げるも、『人』です。『むすびの会』を立ち上げた時の想いをぶらすことなく、コツコツと活動を広げていけたらいいなと思っています。
 そして、『むすびの会』の活動に参加してくれた方が、活動内容に共感して、また新たな場所で同じような活動を展開してもらえたらいいなと願っています。『xChange~エクスチェンジ~』では、出品者側も受け取り側も、楽しんでやれる活動だと思います。最近では、他の方が別の場所で交換会をしてくれているという話も聞いています。私自身が活動を知ってもらうために行動していくと同時に、新たな場所で、新たな人によって活動を広げてもらえるような企画を立てていけたらと思っています。

今後『むすびの会』をどのような会にしていきたいですか?

 今のスタイルを保ちつつ、もっと地域の方々にギャラリーでの企画を知ってもらいたいと思っています。子育て世代の方はもちろん、天然石を使ったアクセサリー作りやアロマなどは幅広い世代の方が参加されています。
 現在はSNSを使い、イベント参加の声掛けや活動報告をし、情報を拡散していることが多いです。そのため、SNSを使わない世代や、ギャラリーが気になるけれど、入ることを少し躊躇している地域の方々に、手軽に情報発信をしていく方法を考えていかなければと思っています。

仕事と家庭の上手なバランスの取り方について教えてください

 まず、自分がしている仕事の話を主人や子どもたちに話します。そして子どもたちも参加できるようなイベント(夏休み開催時)には、一緒に参加して、見てもらう事で「お母さんはこんなお仕事しているんだよ」と伝えるようにしています。そうすることで、私の仕事に興味を持ってもらえているような気がします。家事も協力してやってくれるようになりました。そんな家族の協力があってこそ、私も両立ができています。

【Off Time】 もくもくと打ち込める時間が安らぎの時

気分転換の方法を教えてください

 1つ目は畑に行くことです。野菜を作っているのですが、土いじりは心が落ち着きます。休日は家族みんなで行き、収穫した物を使って料理もします。平日に一人で行って、もくもくと草取りをする時間も好きです。
 2つ目は散歩です。『むすびの会』の企画の中に“野草”について学ぶ会がありました。ギャラリーの裏は遊歩道になっているので、学んだ野草について子どもたちにさりげなく教えたりもしています。そんな時間が私にとって、ホッとできる時間です。

日頃大切にしていることはありますか?

 人と関わることを大切にしています。仕事でもプライベートでも、人と関わらずして何かを行う事はできないと思います。出会いを大切に、一瞬一瞬、相手と向き合う時間を大事にします。そんな私の様子を見て、感じ取って、子どもたちも成長してくれればうれしいと思っています。

プロフィール

寺本 由希子(てらもと ゆきこ)

島田市出身

3人のお子さんを持ち、子育て真っ最中のお母さん。
自身の子育て中に抱えた悩みや、経験から、「その時、自分に必要なものは何か」を
考え、活動をしてきた。
一つひとつの活動に想いを込めて、活動してきている。

                   (取材日 H28.4.13)