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ふるさとトピックス

Step By Step vol.27

夢を実現する

『すべてやり切り、後悔はない!』


 地元の短大を卒業し、その後大手メーカーの営業マンとして28年間勤めた会社を退職し、念願だったCafé Cereza(カフェ・セレサ)をオープンさせて1年半が経つ。会社員からCaféの経営者という全く違う分野へ飛び込んだ作原さん。会社員として走り続けた28年間を振り返り、すべてやり切り、後悔はない!と笑顔で語ってくれた作原さんの日常に迫ります。

【On Time】 会社員から第2のスタート!

現在のお仕事について教えてください

 現在はCaféの経営者として、Café Cereza(カフェ・セレサ)のオーナーを務めています。基本的には一人で切り盛りしていますが、土曜日は仕事が休みになる主人がお店を手伝ってくれることもあります。
 コーヒー豆はコーヒーハンターとして有名な川島さんのミカフェートの豆を使用しています。川島さんの経営理念に共感し、直接ご本人にお会いして決めました。静岡県内でミカフェートの豆を使っているのは私のお店だけです。こだわりの豆で煎れるコーヒーと毎日手作りしているケーキを提供しています。
 また店内でJazzのコンサートを開いたり、落語会を行ったり、壁面アート展をするなど、月に1回は何らかのイベントを開催しています。

どのような経緯でカフェを開くことになったのですか

 高校生の頃から憧れていた喫茶店があり、よく通っていました。漠然と将来自分で喫茶店ができたらいいなという想いはありました。しかし当時は、飲食の専門学校などはなかったため、地元の短大を卒業後は迷うことなく地元の企業に就職しました。プリンターやパソコンといったこの先伸びてくるであろう物を扱う会社で、営業として28年間勤めました。仕事は本当に楽しく、やりがいもあり、夜遅くまで仕事をすることも多かったのですが、苦ではありませんでした。営業という職種柄、幅広い年代の方と仕事をし、多くの企業を担当させてもらいました。
 そんな中、自分のこれからの人生を考えさせられる出来事が起こりました。東日本大震災です。私もボランティアで東北に行き、あっという間に日常が目の前から奪われるという現実を目の当たりにしました。いろいろと考えさせられる中で、自分がやりたいと思ったことは、後悔しないためにもやろうと思うようになったのです。

新たな道に進むことへの迷いはなかったですか

 退職を決心するまでの1年は、仕事を続けるべきか辞めるかいろいろと考えました。
辞める決心がついたのは、納得できるまで仕事をやり尽くせたということと、やりたいことが明確だったこと、お店を始めるにあたり、経済的基盤がしっかりしていたことが大きかったです。主人の後押しも力になりました。

オープンまでの道のりを教えてください

 お店をオープンするまでに約2年かかりました。起業支援セミナーや飲食店セミナーに参加するために東京まで足を運び、勉強をしてきました。具体的に創業プランを練っていたため、自分がどのようなお店にしていきたいか、方向性ははっきりしていました。
 その後、不動産巡りをし、家具やお店で使用する機器やコーヒーカップなど、自分の目で見て買い付けをしました。お店の名前はカフェですが、イメージは昔の喫茶店のようなゆったり時間が流れるような空間でした。自分が居心地の良いと思える空間であれば、お客様もきっと同じように感じてくれると信じ、とにかく妥協なしで店づくりをしました。

どのようなお店を目指していますか

 人が集まる場所にしたいという想いが一番です。カウンターに座って近所の人たちとわいわい話をする人がいたり、テーブル席で思い思いの時間を過ごしてもらう、Café Cerezaがそれぞれの方にとって居心地良く過ごせる空間になれればと思っています。
 私もキッチンに立ち、カウンターに座るお客様といろいろお話をしますが、地元ネタであったり、趣味の話であったり、豆知識であったり、話題は尽きません。お客様同士の趣味を紹介し合う場、新しい興味を見つけるきっかけとなる場になれればいいなという想いもあり、Jazzのコンサートを開いてみたり、写真展を行ったりして、カフェ+αを考えています。

全く異なる分野への転換ですが、前職が活かされていると感じることはありますか

 お客様との会話のきっかけや会話を広げる力は、営業として培われたものがあるかもしれません。私が聞き手にまわるべきか、話し手にまわるかは、お客様の様子で見極めています。何をしたらお客様が喜んでくれるかを考えている点は、前職の営業の時と変わらないです。
 Café Cerezaに来店されるお客様はどちらかというと、私よりも上の世代の方が多いのですが、みなさんスマホを使っています。なかなか使いこなせず苦労している方も多いですが、知りたい!使いこなしたい!という意欲があるため、使い方に関して質問されることがあります。幸い、前職で機械を扱う仕事をしていたため、システムを含め機械ものに多少強いこともあり、アドバイスできることがあります。些細なことですが、このあたりもやっていたからこそできる話かなと思います。

仕事のやりがいは何ですか

 大好きな地元である焼津で“生活をしている”という実感を持てていることです。お客様も地元の方が多いので、地元ネタで盛り上がり、お互いに情報交換をすることが多々あります。もっと焼津を活性化させたいという想いがあるため、積極的に焼津を盛り上げるべくイベントには参加をしています。
 焼津が好きで、地元で念願だったお店をオープンし、地元の方と交流できている今の時間は本当に充実しています。

悩みを抱えた時の解決方法はありますか

 あまり深く考え込むタイプではありませんが、何かあったら主人や妹に話を聞いてもらう事が多いです。お店をオープンさせる時の現実的な悩みは、実際に起業した友人にしましたが、基本的には家族に話します。一日寝ればスッキリするところは、私のいいところかもしれません。

【Off Time】 好きな時間のために頑張る

気分転換の方法を教えてください

 1つ目は映画鑑賞です。なかなか映画館まで足を運ぶことは時間的に難しいので、DVD鑑賞になりますが、よく観ます。ついつい見入ってしまって、夜更かししてしまうこともありますが、私にとってはホッと一息つける時間になっています。
 2つ目は海外旅行です。世界遺産を巡りが好きで、年に1回は主人と出掛けます。ヨルダンやトルコ、キューバなど、皆があまり行かないようなところにも行きました。“よく遊び、よく働く!”この点は昔から変わりません。

日頃から大切にしていることはありますか

 家族を大切にしています。
仕事を辞めて、新たなスタートを切る際、父はとても心配しました。でも、私の意志を尊重してくれ、最終的には“妥協しないでやれ、自分のいきがいの為にもがんばれ”と声を掛けてくれました。家族に支えられてやってこれている事を忘れず、これからも進んでいきたいと思っています。

プロフィール

作原 いつ乃 (さくはら いつの)

焼津市出身

大手メーカーの営業マンとして28年間会社員として働いてきた。
仕事は大変だったけれど、仕事仲間、お客様に恵まれ、走り続けた
28年間。
昔から憧れだったカフェを始めて1年半が経つ。自分がやりたかった夢を実現することができ、毎日充実した日々を送っている。
                            (取材日 H28.8.8)