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ふるさとトピックス

Step By Step vol.31

幸せな空間に彩りと華やかさを添える

『経験から感じとる』


 主に結婚式の会場装飾を手がける仕事をして早20年。幸せいっぱいの空間に、さらに花で彩りと華やかさをプラスしてきた星野さん。結婚式という特別な日を、最高の1日にしてもらうために、お客様との打ち合わせの中で要望を聞き出し、提案をしている。
 最近、念願叶って、自身のお店を持つことになった星野さん。結婚式の会場装飾の仕事に加え、もっとたくさんの方に花を身近なものとして楽しんでもらえるためのイベントも企画していきたいと話をしてくれた星野さんに、この仕事の魅力、今後について話を伺いました。

【On Time】 経験から感じとる

現在のお仕事について教えてください

 結婚式の会場装飾を手掛ける仕事をしています。新郎新婦が座る高砂やゲストテーブルの装花を担当するだけでなく、会場全体の空間をコーディネイトしています。他にも会社やレストランなどにお花等の材料を持って出張し、その場で生ける(生け込み)フラワーアレンジメントをしたり、結婚式のブーケを作っています。早いものでこの仕事を始めて20年近くになります。
 現在は独立して仕事をしています。同じく独立しているウエディングプランナーと一緒に、結婚式を挙げる方と直接打ち合わせをしながら、会場の装飾デザインをしています。

昔からこの業界に憧れていましたか

 昔から花は好きで、高校1年生の頃から生け花を習っていました。特に花好きの人間が身近にいたわけではなかったのですが、自然豊かな環境で育ったせいか、花は身近なものでした。
 「花屋」の仕事と言っても、「園芸」、「切り花」、「冠婚葬祭」など様々です。私が学生の頃「フラワーアレンジメント」という職業が出始めました。その中でも、一番幸せな時間が流れる“結婚式”で、お花を使ってさらに幸せな空間を演出したいという想いがあり、ブライダル業界の装花に携わることに憧れていました。
 高校卒業後は、アメリカのボストンにある花の専門学校に進学することにしました。そこで2年間学び、現地の花屋で働きながら勉強をしました。そして、二十歳の時に静岡に戻ってきました。

どのような場所でお仕事をしてきましたか

 私が静岡に戻ってきた時に、ちょうど「ホテルセンチュリー静岡」ができ、オープニングからウェディングプランナーとしてお手伝いをしました。その後横浜に渡り、ホテルの中に入っている花屋に勤めながら、インターコンチネンタル等で結婚式を挙げる方の会場装飾を担当しました。また、当時「邸宅ウェディング」といって、1日1組の貸し切りウェディングが人気で担当することが多かったです。
 お客様と打ち合わせをして、どのような演出を行うのか、どんな雰囲気の結婚式にしたいのか、使用する花の色見などを話し合い、場合によってはイメージを絵に描いてデザインを見てもらうこともします。長年やっていると、式を挙げる会場、式中に行う演出で、二人がどのような雰囲気を好むのか(ナチュラルテイストを好むのか、可愛らしい雰囲気が好きなのか)など、イメージが湧くようになりました。

独立を決心した理由は

 静岡に戻って来て10年目の今年、フリーでやっていくことを決め、『MS Couture wedding』と名付けてお店を開くことになりました。いつか自分のお店を持ちたいという願望はありました。お客様と相談をしながらそれぞれの方の理想に近づけるために、20年の間に多くの方の会場装飾に携わってきました。その中で、自分が好きな色遣い、雰囲気、スタイルがあることに改めて気づきました。フリーになって、自分が本当に好きなスタイルでやっていこうという想いが強くなりました。もちろんお客様の期待に応えることを1番に、私なりの提案をしていこうと決心しました。
 現在は、フリーでウェディングプランナーをしている方と組んで、結婚式を担当することが多いです。お互いにフリーになり、より一層仕事に対する理想やこだわりを持って仕事をしている点においては、職業は違えど、共通している部分が多いと思います。

この仕事の魅力は何ですか

 新婦が一番綺麗で、幸せな時間である “結婚式”という空間を共有させてもらえることは、本当に贅沢だと感じます。みんなが幸せな気持ちでいる空間に、彩りと華やかさを与える花はとても美しいです。
お客様との限られた打ち合わせの中で、結婚式で何をしたいかというところから始まり、二人の好みを探り、希望を叶えるために話をします。ここで私が一番大事にしていることは、二人を“知る”ということです。知ることによって二人が好きそうな装飾や色遣いを提案できます。会話の中からいかに情報を引き出せるかがポイントだと思っています。
 また、会場装飾をしながら、二人が喜んでくれている姿や来賓が楽しんでくれている姿などを想像しながら物を作ったり、話し合って作りあげた空間で、笑顔いっぱいで過ごしている姿を見届けられることはとてもうれしく、ホッとする瞬間です。

作品のバリエーションはどのように増やしていますか

 結婚式の会場装飾にもトレンドがあります。東京で開かれるブライダルショーやギフトショーなどに積極的に足を運び、“今”のトレンドを捉えられるように勉強しています。最新のトレンドを勉強することは、刺激的であり、わくわくする時間です。いろいろなものを見て、引き出しをたくさん持つように努力しています。よりお客様の希望に沿ったものの提案や、悩んでいるお客様への選択肢を広げられるような材料を手元に置いておけるようにしています。

この仕事の大変さ、難しさは何ですか

 1つ目は「体力勝負」ということです。意外だと思われがちですが、力仕事は多いです。重いものの持ち運びも多いですし、暑い日、寒い日に屋外で作業をしたり、徹夜で作業をすることもあります。結婚式の会場装飾も限られた時間の中でセッティングをしなければなりません。周りに迷惑を掛けないよう、体調管理には気をつけています。
 2つ目は、「人に寄り添えるかどうか」です。結婚式という人生でも特別な日を、最高の一日にしてほしいと願っています。当日を迎えるまでの打ち合わせで、どれだけ相手のことを知り、自分のことを知ってもらえるかがカギだと思っています。そのためには、相手が話しやすい雰囲気作りを心掛け、話の聞き方や話し方にも気をつけています。今までも、私という人間を知ってもらい“星野さんに任せるよ!”、と言ってもらうことが何度もありました。相手の心を掴むことはそんなに容易ではありませんが、“この人に任せれば大丈夫!”と思ってもらえるまでになれた時は、信頼関係が築けたのかなと嬉しく思います。

思い出に残っている作品はありますか

 まず「会場」で印象に残っているものは、フリーのウェディングプランナーと手掛けた、「水族館」での結婚式です。新郎新婦の思い出の場所ということで、大きな水槽の前で挙げる式に合う装飾を考えました。今までに担当したことがなく印象深いです。
 他は「レストラン」で行う結婚式です。レストランで行う方は温かく、柔らかな雰囲気を好む方が多いような気がします。コンパクトな会場だと、装飾をするにも限りがあります。そのため似たり寄ったりの雰囲気になりがちですが、同じものは作らない、1回1回、二人のためだけの空間を作るように工夫をしています。
 あとは「ブーケ」です。ブーケというと花だけで作るイメージがありますが、多肉植物を使ったブーケなど一風変わったものを作りました。ナチュラルな雰囲気の装飾を好むお客様に、型にはまらない新しいブーケとして提案しました。色見がグリーンのみというのはまだ珍しく、驚かれつつも喜んでもらえた作品でした。

これから挑戦していきたいことはありますか

 今は結婚式の会場装飾を手掛けることを主にやっていますが、お店を持つようになるので、違うことも始められたらいいなと思っています。
 例えば「大人の部活動」と名付けて、1輪、2輪の花を粋に飾る方法や、家にある器を使って飾りを楽しむ方法などを、気軽に学べる教室を開けたらいいなと思っています。
 花は市場での取引の中で購入するのですが、「市場」「生産者」「花屋」の繋がりをもっと強め、“花”をもっと身近なものとして広げていく活動をしていきたいです。みんなで“花市場”を盛り上げられるような何かを企画できたらいいなと思っています。

【Off Time】 愛犬が元気の源!

気分転換の方法を教えてください

 私は犬が大好きで、愛犬を飼っています。配達時も連れていることもあります。愛犬と戯れる時間は私にとって癒しの時間になっています。お店にも愛犬を連れて来てしましそうです。
 あとは、友人と美味しいお酒を飲んだり、食べたりする時間は私にとってホッとできる時間です。仕事の話もプライベートな話もできる仲間が周りにいることに感謝しています。

プロフィール

星野 美佳 (ほしの みか)

静岡市出身

高校卒業後はボストンの花の専門学校に進学し、約2年現地で勉強してきた。
帰国後は静岡、横浜で数多くの結婚式の会場装飾を手掛けてきた。
そして今年、昔からの夢だった自身の店を持つことに。
結婚式の会場装飾の仕事の他に、より多くの方に花を身近なものとして
感じてもられるような活動をしていきたいと話す。

屋号「花とみどりと茶色い犬。」
花が好きでみどりが好きで茶色の柴犬を山から保護して飼っているためこの名前をつけました。

住所 静岡市葵区大岩66-32パークサイド城北1-D
   (静岡市立中央図書館側 麻機街道沿い 静岡整体横ビル1階 4件並びの端)
TEL 0120-087-757

                     (取材日 H28.12.14)