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ふるさとトピックス

Step By Step vol.35

気軽な、身近な、アットホームなお店

『un peu de を目指して』


 学生の頃からケーキを作ることが大好きで、作っては家族や友人に振る舞っていた望月さん。高校2年生の時に自身の将来について改めて考え、悩む時期があった。その時期に友人の“それだけ好きならケーキ屋で働いてみたら?”の言葉で、新たな道に進む決心をした。
 それから早20年。パティシエとしてこの道1本でやってきている望月さん。たくさんの方の支えがあったからこそオープンできたと話し、お店の名前の通り、“あのお店に行けばちょっとある”と、気軽に立ち寄ってもらえるアットホームなお店にしていけたらと語ってくれた望月さんにお話を伺いました。

【On Time】“un peu de” を目指して

現在のお仕事について教えてください

 「patisserie un peu de(パティスリー アン プー ドゥ)」をオープンして1年半になります。旬のフルーツを使ったケーキをはじめ、常時20種類近くのケーキをそろえ、他にも焼き菓子を用意しています。基本的にお店は1人で切り盛りをしています。クリスマス等の繁忙時には、家族や以前働いていた職場の仲間に手伝ってもらいながらやっています。長年、会社員として組織に属し、パティシエとして働いてきました。その時にお世話になっていた業者さん、仕事仲間とは今でもつながっており、たくさん助けてもらいながらお店をオープンさせることができました。

この道に進むきっかけは何でしたか

 将来は“OLになりたい”という憧れがあり、商業高校に進学しました。時代はワープロからパソコンに変わる時でした。実際に勉強してみると、自分がやりたいこととは違うことに気づき、17歳の時に新たな道に進もうと決心しました。
 もともとお菓子作りは好きで、当時から作っては家族や友達に食べてもらっていました。私自身は食べることにあまり興味はなく、とにかくいろいろな本を見ながら好きなものを作っていました。すでにケーキ屋でアルバイトをしていましたが、そんな私を見て、友人に、「それだけ作るのが好きなら、自分でお店をやってみたら?」と言われたのもこの時でした。

どのような修業を積んできましたか

 最初に近所にあるケーキ屋さんで働けないかと思い、足を運びました。この時に縁あって社員として迎えてもらうことができ、ここでケーキ作りの基礎から学びました。当時は本当に忙しく、朝から日付が変わる時間まで働きました。毎日が勉強で、とにかく日々をこなすのに必死でした。そのため製菓学校に通うことはなく、ケーキ作りのノウハウはすべてこのお店で勉強させてもらいました。
 この店で働いて10年が経つ頃、お店が閉店することになり新たな場所で働くことになりました。
 

独立を志したきっかけは

 組織に属し、「雇用される」ということは、自分が“こんなものを作りたい!”と思っても、自由に取り掛かれるわけではありません。試作をし、上司のOKが出なければ商品化することは難しいです。そのため、良い素材の物が入ってきても、その良さを生かしきれないまま商品化したい時期を逃してしまうということがあり、もどかしさを感じていました。
 独立をしようと決心した一番の理由はこの部分かもしれません。旬の素材を生かし、自分が作りたいものを作ってお店に並べたいという想いが強くなり、お店の立ち上げに踏み切りました。

オープンまでの道のりを教えてください

 出店場所は自分が納得できる、良い場所を見つけることができました。店舗の内装はデザインの仕事をしている友人に、厨房設備は昔働いていた時にお世話になっていた業者さんに紹介をしてもらいました。内装に関しては、パステルカラー仕様で、厨房に関しては、使い勝手がいいようにお願いしたこと、私が口を出したのはそのくらいでした。内装は出来上がるまでほぼ見ず、完成を楽しみに待ちました。申し分ない出来上がりで、本当に満足のいくものでした。
 資金繰りの関係では、知識がない中で開業相談に行き、担当者の方には親身になって相談に乗ってもらいました。
 素敵なお店ができたのも、友人、知人含め周囲の方々のおかげです。決して一人でオープンさせることはできませんでした。人とのつながりは大切だと改めて感じました。

独立してからぶつかった壁はありますか

 オープン前後は漠然とした不安に襲われ、精神的に落ち着かなかったことを覚えています。ケーキ屋として1番忙しいのはクリスマスの時期です。24時間寝られない日々が続き、体力的にも大変ですが、それ以上に昔からクリスマスを迎える時期はワクワクする気持ちが大きかったです。クリスマスを新しいお店で迎えたく、オープンも10月にしました。しかし、大好きなクリスマスの時期ですら不安で楽しめませんでした。自分が作りたいものを思い立った時に作り、商品化できることが最大の魅力だと考え独立したにも関わらず、ケーキを作ることすら楽しめず、とにかく“辛い”と思うばかりで、そんな自分が嫌で仕方がありませんでした。
 初めて感じるどうしようもない不安も、半年も経つと自然となくなっていました。環境にも少しずつ慣れてきたのと、家族や友人など、悩みを相談できる人が身近にいたことが大きかったのだと思います。改めて、お店をオープンできたのはたくさんの方の支えのおかげだと感じました。

店舗販売のほかに、販売方法を工夫していることはありますか

 やはりネット社会である現在、SNS(facebook・インスタグラム)の力は大きいです。新作のケーキや、季節もののケーキをUPすると、写真を見てくれたお客様から予約を受けることが多くあります。男女問わず、年齢層も幅広く見てもらっていることがわかります。
 最近、初めて取材を受け、テレビで紹介をしてもらいました。すると、テレビを見たと言って声を掛けてくれるお客さまもいました。
 一人で切り盛りをしている以上、イベント等に頻繁に出店することは難しいですが、平成29年のGWは初めてイベントに参加します。「patisserie un peu de(パティスリー アン プー ドゥ)」を知っていただく機会であり、気に入っていただき、次はお店まで足を運んでもらえるようになれば幸いです。

今後どのようなお店を目指してきたいですか

 「un peu de(アン プー ドゥ)」とはフランス語で「少しばかりの・ちょっとある」という意味です。“あのお店に行けば、何かあるよ!”近所の方々が“ちょっと寄って行こうか”と気軽に立ち寄ってもらえるようなお店にすることです。
 幅広い年代の方々に愛され、この場所で長く続けることが目標です。

【Off Time】休日も必ず予定を入れる!

気分転換の方法を教えてください

 1つ目は友人と会うことです。休日は必ず朝から予定を入れます。人と会わないと気持ちのリセットができません。
 2つ目は娘と大好きなディズニーランドに行くことです。昔からディズニーが大好きで、ディズニーの音楽に毎日癒されています。

プロフィール

望月 美希(もちづき みき)

静岡市出身
昔からケーキ作りが大好きで、作っては家族に友人に振舞っていたという望月さん。
静岡市葵区上足洗に「patisserie un peu de(アン プー ドゥ)」を開いてから1年半が経つ。
旬の物を旬のうちにというモットーで、季節限定のケーキが並ぶ。他にも焼き菓子等を用意し、
気軽に、身近なケーキ屋さんを目指している。

「patisserie un peu de(パティスリー アン プー ドゥ)」
 〒420-0841
  静岡市葵区上足洗4丁目6-1ひまわりハイツ103
 ℡:054-200-2177
 営業時間:10:00~19:00
  定休日:火曜日
   HP:https://unpeude.jimdo.com/   (取材日 H29.4.12)