グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



ふるさとトピックス

Step By Step
vol.6

自信はないけれど、地域のために何かしたい。

『まずは一歩を踏み出してみませんか?』


 調理師学校卒業後、レストランやカフェに勤務していた武馬さんはその後青年海外協力隊に参加し、途上国で村の女性たちに料理を教えるという経験をしました。
 現在はJICA静岡県国際協力推進員として国際協力のイベントなどを開催するほか、「シズオカ×セカイ×つなぐ Lier(リエル)」として静岡県内の果物を使ったジャムを販売している武馬さんの日常に迫ります。

【On Time】 人生のキーワードは「料理」。

調理師学校、飲食店勤務、海外での料理指導、そして現在はジャム作りをされている武馬さんにとって、料理は子どもの頃から身近なものでしたか?

 私は家政学科出身の母の元に生まれたこともあってか、幼少時代から料理に関心があり、母の料理を手伝うのが好きでした。
 一方では母が料理やお菓子作りをしてくれたため、外食の機会が少なく、学生時代はファミリーレストラン等への憧れもありました。しかし今思うと、母の手料理は懐かしく、手作りのおやつが食べられる生活はとても恵まれた環境だったと感謝しています。
 社会人になってからも料理に関わる仕事をしているのは、母の影響が大きいと思います。

専門学校卒業後の進路について教えてください。

 専門学校卒業後は料理人となりレストランに勤務しましたが、飲食業の仕事は想像以上に厳しく、体調を崩した私はやむなく会社を退職しました。私はそれまで迷いなく料理人を志していたので、今後どうしたら良いかわからなくなり、しばらくはアルバイトをしながら次のステップを考えました。そして新たな仕事を決めるにあたり業種について悩んだものの、結果として飲食業に惹かれ、偶然にも正社員を募集していたカフェで働き始めました。
 レストランの仕事は勤務時間が長く、長期休暇もありませんでしたが、カフェに転職してからは頂いた休暇で海外旅行をすることができ、初めてひとりで行ったインド旅行は人生の転機となりました。

人生初のひとり海外旅行はどのような内容でしたか?

 行き先については、友人がダーツの矢を投げてインドに決まりました。当時は現在ほど海外が身近な場所ではなかったので、母には直前まで「行くのをやめてほしい」と、泣かれてしまいました。しかし、反対を押し切り、宿泊先を予約せず、航空券と衣類のみを持って出発したのも今となっては良い思い出です。
 この体験を通じて海外に魅せられた私は、ヨーロッパとモロッコへ2ヶ月程旅行したのを機に、「その土地の人と生活を共にしてみたい。じっくり話をして見えない部分を見てみたい」と思うようにもなりました。これが青年海外協力隊に応募したきっかけです。

武馬さんにとって海外の魅力はなんですか?

 日常と異なる土地に、自分の身を置けることだと思っています。見ず知らずの人がいる場所で、その人たちと新たな関係を築き、繋がっていける点に私は惹かれています。また、日本に帰国し元の生活に戻ったとき、気分を一新して頑張ることができます。ただし、旅行客として海外に滞在するのは期間が限られており、その国について表面的にしか知ることができません。いつしか、「自分の好きな料理を介して、現地の人と寝食を共にしたい」と願うようになっていました。

協力隊ではどのような経験をしましたか?

  私の活動要請内容はセントビンセント及びグレナディーン諸島というカリブ海にある島国へ出向き、現地の人に料理を教えることでした。そうは言っても初の日本人派遣であったことから周囲の警戒心が強く、できることから取組みました。第一弾は子供のサマースクールで給食を作り、親の関心を得られてからは、料理教室を開けるまでになりました。この経験が「やれば何でもできる」という自信につながるなど、協力隊に参加して大切なことを教わりました。

自分自身が1番活き活きしていると感じるのはどんなときですか?

 人と接している瞬間です。現在JICA静岡県国際協力推進員として働いていますが、学生から社会人まで多世代の方との関わりを持たせて頂いています。仕事以外の場においても「かっこいいな」と感じる大人の方と接することで刺激を受け、それが私の原動力にもなっています。
 また、私は現在の仕事に就くまで愛知県を離れたことがなかったので、当初は転居に対する迷いもありました。しかし、静岡は温かい方が多く、暮らしやすいと感じています。

【Off Time】 コツコツとした作業が好き。

気分転換の方法を教えてください。



 自分の気持ちを落ち着かせたいときには、裁縫をしたり、グラフィックデザインをしたり、何かをコツコツと作ります。映画鑑賞も大好きですが、「料理」に関する作品を選びがちなので、いつの間にかONモードのスイッチが入ってしまいます(笑)

リフレッシュできるお気に入りスポットを教えてください。

 サールナートホール静岡シネ・ギャラリーです。単館系映画館で、少しローカルな作品を扱っているのが魅力的です。

【サールナートホール静岡シネ・ギャラリー】
静岡県静岡市葵区御幸町11-14
TEL 054-273-7450
公式ホームページはこちら

◆ ◇ ◆ 輝く女性のお気に入りスポット ◆ ◇ ◆

日頃から大切にしていることはありますか?


 「ありがとう」と「ごめんなさい」をしっかりと言うようにしています。
 誰かの力を借りないとできないこともありますし、まだまだ失敗もします。お礼をすることも、謝ることも、自分の気持ちを伝えるという行為はとても大事だと思っています。

最後に、このページをご覧になっている女性にメッセージをお願いします。

 20代の頃の私は自分に自信がなく、あまり表舞台に立ちたい性格ではありませんでした。また、高校時代は単位の取得が危ぶまれるくらい英語が苦手だったので、海外には興味を抱くこともありませんでした。

 しかし、言葉の壁は「相手に伝えよう。理解しよう」という気持ちがあれば乗り越えることができ、そのときに役立ったのは「まずはやってみる」という前向きな姿勢でした。
 「やらずに後悔するよりも、やって後悔したほうがいい」という言葉があるように、不安になるあまり動けないのはもったいないと思っています。やりたいと思ったらその時点で一歩前進、次の一歩はタイミングだと思います。行動することで楽しくなったり、周囲が助けてくれたりすることもあるので、立ち止まらずにまずは一歩踏み出してみることで、これからどうしたいかが見えてくると思っています。

My First Step ~私に人生の新たな一歩を与えてくれた人~

 セントビンセントで出会った、ホストマザーのスーザンです。
 私が日本で地域を盛り上げる何かをしたいと考え、人生を振り返ったときに思い出したのはスーザンに習ったジャムでした。スーザンの家は森の中にあって、毎日新鮮な果物を収穫できたため、朝食では長期保存の利くジャムが何種類も並んでいました。静岡県は果物の種類が豊富であることも重なって、今はジャム作りに励んでいます。

プロフィール

武馬 千恵(たけま ちえ)

愛知県生まれ。
幼いころから料理が得意な母のもとで育ち、高校卒業後は調理師学校へ進学。
レストランやカフェに勤務した後、青年海外協力隊に参加し、途上国で村の女性たちに料理を教えた。現在はJICA静岡県国際協力推進員として国際協力のイベントなどを開催するほか、「シズオカ×セカイ×つなぐ Lier(リエル)」として静岡県内の果物を使ったジャムを販売している。
販売予定、場所等はこちらから確認できます。

次回の輝く女性は・・・

杵塚歩さんを予定しています。

農業を営む家で生まれ育った杵塚さんは、地元の高校を卒業後、カウンセラーを目指して、アメリカに留学しました。しかし、大学在学中に農業の大切さ、偉大さを感じ、百姓になることを決め、卒業と同時に帰国しました。現在は両親、兄弟とともに「人と自然を繋ぎたい」という想いを胸に、農業に従事している杵塚さんの日常に迫ります。

今回の取材スポット

スノドカフェ七間町

静岡市清水区にある「オルタナティブスペース・スノドカフェ」の2号店。店内ではスノドカフェがプロデュースするマフィン「ウチダマフィン」を食べられます。動物性の食材を使わないマクロビオティックの製法で作られた身体に優しいマフィンです。

住所 静岡県静岡市葵区七間町7-8
営業時間 11:00 - 24:00
定休日 水曜日  
TEL 054-260-6173
公式ホームページはこちら