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ふるさとトピックス


Step By Step vol.38

何事も練習あるのみ

『想いはひとつ、“人のために”』


 2児の母として家庭と仕事を両立しているため、家族そろって取れる食事の時間を大事にしている。仕事も私生活もフル回転で、何事においても全力投球。何事もチャレンジ精神を忘れずに、そして繰り返し練習をすることで、レベルが上がっていくと語ってくれた平田さん。
 自ら厨房、ホールに立ち、常にお客様に感謝の気持ちを込めて接客をしている平田さんに、現在に至るまで、そしてこれからの目標等、お話を伺いました。

【On Time】想いはひとつ “人のために”

現在のお仕事について教えてください

 (有)アールズカンパニーのラーメン事業部のマネージャーとして、「麺屋 燕Rs セノバ店」と「麺屋 燕 両替町店」の2店舗の経営に携わっています。マネージャーというと、堅く聞こえますが、経営管理だけでなく、両店舗のシフトにも入り、いちスタッフとしてホール、厨房に立っています。他にも、新メニューの考案をしたり、休みの日には他のお店に出向いて食べ歩きながら、味はもちろん、店の雰囲気、接客等勉強しています。

現在に至るまでの経緯を教えてください

 高校生の頃、初めてとんかつ屋でアルバイトをしました。接客業が楽しく、急にシフトで欠員が出ると、すぐに助っ人としてシフトに入りました。仕事が好きだったのはもちろん、一緒に働く人の助けになればという思いが強かったからです。この頃から、“人のために働きたい”という思いが芽生えていたのかもしれません。
 私は結婚が早く、その後2人の子供を授かり、長い間子育て中心の生活を送ってきました。そんな中、島田市にある「燕 本店」を切り盛りするご夫婦と家族ぐるみで仲良くさせていただくようになりました。とにかくご夫婦の人柄、ラーメンに対する想い、そして何より“人のために働く”という気持ちが強いお二人でした。そんな生き方に惹かれ、その後、主人が代表を務める(有)アールズカンパニーで、「燕」として店を出さないかという話になりました。

お店を始めることに迷いはありませんでしたか

 迷いより、“やってみたい”という挑戦の気持ちの方が大きかったです。やると決めてからはあっという間に時間が過ぎていきました。修行は「燕 本店」で積み、仕込みから接客、すべて本店の親方(ご主人)から学びました。親方が本気で仕事に向き合っている姿を間近で見ていたので、私も中途半端な気持ちではいられないと、必死で勉強しました。

どのような修業を積んできましたか

 ネギを切る、チャーシューを同じ重さに切るなど、練習の繰り返しでした。元々器用な方ではないため、練習は当たり前で、練習をすればするだけの成果は出ました。あまり悩みを抱えるタイプではありませんが、お店のオープンが近づくにつれ、緊張で落ち着かない日が続きました。明け方にひたすら切る練習を始めたこともありました。何事も繰り返し練習をすることで、上達し、自信につながることを実感しました。

どのようなお店を作りたいと思うようになりましたか

 まず、店の内装は私自身で全部決めました。他のお店に出向き、テーブルや椅子の高さを参考にして納得のいくものを作りました。「燕Rs」は女性スタッフのみの店舗です。そのため、コンセプトは「アットホームな雰囲気のお店」とし、女性のお客様に気軽に足を運んでもらえるような店作りを意識しました。明るく、広々とした店内で、一人でも来店しやすいカウンター席はもちろん、テーブル席も大きく設けて、隔たりのない空間にしました。実際に普通のラーメン屋のお客様の男女比が7:3ほどのところ、「燕Rs」の男女比は4:6と女性のお客様に多く来店していただいていることがわかります。このスタイルは継続していけたらと思っています。

子育てとの両立に、難しさや不安を感じることはありますか

 この仕事を始めた時、長男は小5、次男は小3でしたが、特に不安に思うことはありませんでした。私自身も両親が共働きだったため、幼い頃から自分のことは自分でやるという習慣は身についていたような気がします。子供の側にずっといるから良いかと言ったら、それはわかりません。少なからず子供たちは両親共に働いていることを十分理解しているので、子供なりに働くことの大変さを感じてくれています。
 子供といる時間も大事にしているので、基本的に日曜日は休みをもらっています。また、週に1回、子供たちと空手を習っています。この時間は子供とのコミュニケーションの時間にもなっています。私が剣道をやっていたため、武道から何かを得てほしいという気持ちがあり、3人で空手を始めて6年が経ちます。最初は通うことを嫌がった子供たちも、練習を重ねるにつれ、勝つ喜び、負ける悔しさなどを経験し、練習に取り組む姿勢もだいぶ変わりました。
 これはラーメンの修行でも同じことが言えます。練習を重ねることで、ラーメン作りも上達します。お客様に“おいしい”と言っていただけることが何よりの喜びになります。

お店の特長を教えてください

 燕Rsはアットホームな明るい店内で、サラリーマン、家族連れ、女性が1人でも入りやすいお店を作りました。ラーメンは「塩」で有名な「燕 本店」の親方が、燕Rsオリジナルの極上の塩シリーズを展開しています。燕のラーメンというと、「塩」のイメージが強いかもしれませんが、両替町店は「塩」の他にも、「醤油」をメインとした、お酒を飲んだ後の「締め」として合うラーメンをそろえています。

よりお客様の心を掴むような試みはしていますか

 お客様から受ける注文を毎日チェックし、そこから分析して、次にどのようなメニューを出したら喜ばれるか、スタッフで意見を出し合い新メニューの考案をします。中には、期間限定で出したものが、予想以上の人気で通常メニューになったものもあります。
日々、注文を受けるだけでなく、お客様の食事中の様子、声(感想)などにも気を配ることで、次への一歩につながることもあるので、私も積極的にホールには立つようにしています。

仕事上の苦労や悩みはありますか

 あまり深く悩むタイプではないのですが、何か悩みが出た時には、主人に話を聞いてもらいます。話をすれば、アドバイスもくれます。最終的にその悩みをどう解決するかは自分次第だと思っているので、何か悩みや壁にぶつかった時は、なぜそうなったのかを考え、理由を導き出し、同じ過ちを繰り返さないように意識しています。

仕事のやりがいは

 ホールに立ってお客様と話ができることが1番楽しく、元気をもらえます。中には週に1回来店してくれるお客様もいるので、期待を裏切らないようにと気が引き締まります。
 “御馳走様でした”“ありがとう”の言葉、スープまで飲み干してもらい空になった器を見た時は、やはりうれしいです。

今後、挑戦していきたいことはありますか

 本店の親方のモットーでもあり、その気持ちを継いでいる私のモットーでもある“人のために、感謝の気持ちを持って仕事に向き合う”ことができる仲間と一緒に、「麺屋 燕」の味を広げたいという思いがあります。スタッフ全員が生き生きと働けるお店を増やせたらいいなと思っています。

【Off Time】 家族との時間を大切に

日頃大切にしていることを教えてください

 共働きのため、毎日家族そろって夕飯を取ることはできません。そのため、家族全員がそろって夕飯を取る時間を大切にしています。食事を取りながら、最近の出来事を報告してくる子供たちの様子を見ることが私の楽しみでもあります。
 これから先、子どもが大きくなればなるほど、家族全員がそろっての食事は難しくなるかもしれません。だからこそ、“今”を大事に過ごしていこうと思っています。

プロフィール

平田 里美(ひらた さとみ)
静岡市出身

女性スタッフのみで運営している「麺屋 燕Rs」は、アットホームで、女性一人でも入りやすいお店を目指し、日々笑顔で接客をしている。
“ありがとう” “美味しかった” “ご馳走様”の言葉が何よりうれしく、活力になる。

「麺屋 燕Rs セノバ店」        「麺屋 燕 両替町店」
静岡市葵区駿府町1-15叶家ビル1F   静岡市葵区両替町2-3-2 NSコート1F
tel&fax 054-270-9178         tel&fax 054-204-2311     (取材日 H29.8.1)