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ふるさとトピックス

Step By Step vol.42

期待を裏切らない

『オリジナルを届ける』


 幼い頃からもの作りが好きだった牧田さん。誰に習うわけでもなくミシンを使って自分の洋服を作り、アレンジをしていた。
 仕事をするからには好きなことを…という想いを叶え、現在は実家の米穀店の横に店舗を構え、心を込めてハンドメイド作品を作っている。“ここにしかない、たった1つのものをお届けする”という想いを大切に、様々な形で自身の活動を幅広く展開している牧田さんにお話を伺いました。

【On Time】オリジナルを届ける

現在のお仕事について教えてください

 自分でデザインした子ども服、子ども用の通園グッズ、雑貨類などをデザイン、制作し、販売しています。実家が米穀店を営んでおり、2年程前に店舗を改装することになったため、私のお店ho’opono(ホオポノ)も併設して、店頭販売や制作作業ができるようにしました。
 現在は、店頭販売のほかに、イベント出店やワークショップ、ネット販売を通して、多くの方に私の作品を見て、手に取っていただいています。

物作りを仕事にすることが夢でしたか

 幼い頃から「物作り」は大好きでした。中学生の頃は着たい洋服が売っていなかったため、Tシャツを切り、縫い合わせてオリジナルの洋服を作っていました。祖母が使っていた足踏みミシンを借りて、誰に習うわけでもなく、自己流で作っていました。
 高校卒業後は服飾の勉強をするために東京の専門学校に進みました。家族も皆、私が物作りが好きだということは十分理解していたので、反対されることもなく、送りだしてもらいました。ただ、この時は“いつか自分のお店を持ちたい”というような具体的な夢はなかったかもしれません。

卒業後はどのような道に進みましたか

 服飾の専門学校を卒業後は、東京のセレクトショップに勤務し、バイヤーや販売員として4年程勤務しました。流行の最先端である東京での仕事は刺激的で、勉強になることがたくさんありました。
 その後、実家が営む米穀店の人手が足りなくなったこともあり、静岡に戻り、家業を手伝うことになりました。

作品を作るようになったきっかけは

 実家の仕事をしながら、趣味で自分の子ども用に服やバッグなどを作っていました。他とはちょっと違うものを我が子に持たせられたらいいなという気持ちと、子ども用の生地には可愛いものが多く、材料選びも楽しいため、気づくと子どもの物を作っていました。
 転機は6年前になります。友人と一緒に「はぴままカフェ」というイベントに出掛けました。ここではハンドメイドの育児用品、子ども用雑貨や洋服、スイーツなどが販売されており、大勢のママさんでにぎわっていました。“自分で作った物を販売できる場があるんだ”と知ることができた瞬間でした。“仕事をするなら好きなことをして働きたい”という気持ちは常にあったので、実家の米穀店を手伝う傍ら、作品作りをするようになりました。

作品作りでこだわっている点は何ですか

 普段使っている物でも、“こうなればもっと使い勝手がよくなりそう”、“こんなものがあったらいいな”という思いを大切に、そして、“私だけ”のオリジナルを届けられるように制作しています。
 例えば、小さな子どもを持つお母さんはいろいろな物を持ち歩くので、荷物も多く、大きめのバッグが重宝されます。バッグの内側に内ポケットがあると、細々したものも簡単に収納でき、バッグの中で行方不明になることもなく、便利だということに私自身が気づきました。バッグを作る際、内ポケットの位置や数にこだわり、お母さん方に喜んでもらえるデザインに仕上げました。
 他にも、抱っこ紐を使用する際、肩紐の部分が赤ちゃんのよだれで汚れてしまいがちです。この悩みを解消するために、よだれパッドは吸収性の良いガーゼ100%の物を使用し、赤ちゃんにとって肌ざわりの良い物を選んで作りました。子どもを持つ友人やお客様、私自身の子育ての経験から生まれた作品の一つです。
 スタイやバッグなどに子どもの名前やイニシャルを入れる工夫もしています。贈り物としても需要が高く、『たった1つのもの』として、喜んでいただけるよう始めました。

どのように販売の幅を広げていますか

 まず、店頭販売です。実家の米穀店に併設して店舗を構えているので、お米を買いに来てくれたお客様がお孫さん用に購入してくださる方が多いです。
 2つ目はイベント出店です。4年程前から「はぴままカフェ」に出店しています。出店の際は店のDMを作成し、イベントで配布してho’opono(ホオポノ)を多くの方に知っていただけるよう活動しています。また、作品はface bookやインスタグラムにアップして、日頃から私の活動、作品を見てもらえるようにしています。
 3つ目はネット販売です。ハンドメイド作品だけを取り扱っているアプリ「minne(ミンネ)」、「creema(クリーマ)」に登録をして、商品をアップしています。おかげ様で全国から注文をいただいています。
 販売方法は1つに絞らず、様々な形を試みています。店頭販売はおばあちゃんからお孫さんへ、その後は物を見たお母さんが足を運んでくれることもあるので、幅広い世代の方に見ていただける機会になっていると感じています。

新しい試みはありますか

 不定期ではありますが、ワークショップを開催しています。ワークショップの内容はお客様の希望に合わせて行うことが多いです。例えば、私自身が友人たちとクリスマスパーティー用にロゼットをお揃いで作ることになり、個人的に公民館を借りたことがありました。その様子を見た公民館の職員の方から声が掛かり、ロゼット作りの教室を開催しました。
 他にも保育園でTシャツをタイダイ染めする教室を担当したり、入園グッズを手作りしたいお母さん方を対象にワークショップを開くなど、作ることの楽しさや達成感などを共有できる場を作っています。

仕事を始めてから苦労したことなどはありますか

 仕事にするからには売上を上げなければなりません。売上を上げるためにはどうしたらよいか悩みました。元々悩み事は誰かに話して解決するというよりも、自分で調べて解決することが多く、売上を上げる方法もネットを通してたくさん調べました。調べる中で意識するようになったことが2つあります。
 まず、インスタグラムを活用することです。ネット販売をする上で、商品をアップして、多くの方に見ていただくことは大前提です。そのため毎日作品や自分自身の活動などをアップするように心掛けました。すると、閲覧数が増え、イベントに参加すると、“インスタ見ています”と言って足を運んでくれる方が多くなりました。
 もう1つはありそうでない物を作るということです。例えば、大人サイズのコスプレ用の服は売っていても、子どものものはあまりないことに気づきました。同時に友人から子どもに人気のアニメキャラクターの衣装を作って欲しいという依頼があり、作ってインスタに写真を上げたところ、反響があり注文をいただくことが増えました。
 他の人は作っていないようなものを作って、より『オリジナル感』を出せれば、お客様の手元で大事にしていただけると信じています。

仕事をする上で大切にしていることは何ですか

 子ども用の服も雑貨も、手軽にお手頃価格で買える店はたくさんあります。その中であえてハンドメイドものを選んでくれているということは、他にはない『オリジナル』を求めていることだと思っており、安さを売りにしたくはないと思っています。デザインや生地を見て、気に入ったものを買っていただけるように、そしてお客様からの注文を受けた際は、お客様の手元に届き、商品を開けた瞬間に笑顔になってもらえるように心を込めて丁寧に作っています。

家庭との両立はいかがですか

 子どもがまだ小さいので、土日はできる限り一緒に過ごすようにしています。その分、平日は制作作業に打ち込みます。イベントが土日に重なることもありますが、主人が私の仕事を理解してくれているので、助かっています。子ども達がもう少し大きくなったら、土日のイベント参加を増やすなど、働き方を考えようと思っています。今現在、両立が大変だと思うことはあまりありません。子育てと仕事の両立ができているのも、主人や実家の母など、周囲の助けがあるおかげです。

今後の目標を教えてください

 インスタにアップする写真の撮り方を習得したいです。実際にネットショップで人気のあるお店は写真の撮り方が他とは違うような気がします。実際に、目を引く写真を載せているお店の閲覧数は多いです。商品の魅力を引き出せるようなアングル、光の入れ方などを他の写真を見て学び、実際に撮る練習を重ねていきたいと思っています。

【Off Time】土日は家族との時間!

気分転換の方法を教えてください

 休日に家族と一緒に過ごし、子どもたちと思いっきり遊ぶことです。平日はなかなかゆっくり子どもと過ごすことができないので、一緒に過ごせる時間を大切にしています。休日は仕事のことは忘れて、平日仕事をがんばれるようパワーチャージしています。

プロフィール

牧田 真実(マキタ マミ)
静岡市清水区出身

平成29年12月からは牧田米穀店とho’opono(ホオポノ)店舗の2階を「お食事ルーム」としてスペースを開放するなど、新しい試みにも挑戦中!

牧田米穀店&ho’opono(ホオポノ)
住所:静岡市清水区入江1丁目19-9
                    取材日 H29.12.6